織田信長は福井県出身だった？越前町は織田一族の発祥の地

織田信長の出身は福井県だったのか？

織田信長の出身地は愛知県で間違いなく、尾張（愛知県）の勝幡城しょばたじょうで誕生したと言われています。

しかし、織田信長の先祖は福井県の出身だったと言われています。

織田信長の先祖は平清盛と言われており、京都から越前（福井県）に移り住み定住するようになったと言われています。

織田氏は、鎌倉時代に越前国の荘園「織田荘」の地頭職に任じられ、「織田」の名を名乗るようになったとされています。当初は鎌倉幕府の御家人として活動しており、北条執権体制の下で地位を築いていました。

南北朝時代になると日本各地が戦乱に巻き込まれ、織田氏の地頭職も安定しない時代になります。

足利尊氏が室町幕府を開くと、守護の勢力が強まり、織田氏も越前、遠江（静岡県）を支配していた有力守護・斯波氏の被官（家臣）となりました。

斯波氏が尾張の守護に任じられると、その被官であった織田氏も尾張へ移住しました。そして織田氏は、尾張国内の守護代という重要な地位に就き、尾張国内での影響力を急速に高めていきます。

その後はご存知の通り、織田氏は越前（福井県）ではなく尾張（愛知県）で地位を固めていきました。

織田信長が福井県にいた跡が残っている

織田氏が福井県出身であることから、越前町の織田おた地区には織田信長の銅像が建立されています。

この銅像は、1989年に長崎の平和記念像の作者として知られる北村西望氏が原作を手がけたものです。

織田信長が愛好していた「幸若舞こうわかまい」は、福井県越前町が発祥の地とされています。

その中でも有名なのが、「人間五十年、化天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を受け、滅せぬもののあるべきか」という一節で、耳にしたことのある人も多いでしょう。

織田氏の家紋「織田木瓜」は朝倉氏から派生している

織田信長が最も使用した家紋「織田木瓜おだもっこう」。

実は、この家紋、越前（福井県）の朝倉氏から由来していると言われています。

織田氏が越前にいた頃、朝倉氏から「木瓜」を与えられ、その後、４弁の木瓜から５弁の形に変え「織田木瓜」になったと言われてます。

また、朝倉氏はもともと通常の木瓜でしたが、鎌倉幕府の命令により、「三盛木瓜」になったと言われています。